校長挨拶

創立150周年にあたって

笠岡市立笠岡小学校

校長 髙橋伸明

 笠岡市立笠岡小学校創立150周年記念事業を実施するにあたり、枝木恭平実行委員長をはじめ実行委員の皆様には、公私共にご多用な中、多大なご尽力を賜っております。令和5年4月に第1回目の実行委員会が開催された後、驚くほどのスピードで記念事業の準備が進みました。委員の皆様の「母校愛」の大きさや深さ、行動力・調整力等の秀逸さには、ただただ驚くことの連続でした。そして、皆様とお話をする度に、本校の長く荘厳な歴史と輝かしい伝統の重さに、学校長として身が引き締まる思いをしてまいりました。改めまして、実行委員、歴代の校長先生や教職員OB、地域の皆様に心より感謝申し上げます。

 私自身は、学校長として2年前に笠岡小学校へ着任しましたが、37年前、新卒教員として本校へ着任し、6年間勤務した経験も持っております。その当時は全学年3学級、現在の約2倍の児童数の学校でした。小寺猛校長先生、小野和光校長先生、松本信順校長先生をはじめ、ベテラン、中堅、若手、数多くの先輩方にお世話になりながら、6年間学級担任として勤務しました。その当時担任した子供達の中には、今現在の本校保護者として、そして当時保護者として関わってくださった方々の中にも、今「地域の学校応援団」として、学校を支えてくださっている方がたくさんいらっしゃいます。そんな次第で、私は卒業生ではありませんが、卒業生の皆様と変わらないくらい、笠岡小学校への思い入れは大きいと自負しております。小田県庁門の佇まいを残す正門の重厚さ、長きにわたって「ひとつのまとまり」の合言葉で諸活動の目標を掲げて取り組んできた営みの数々、明るく人懐っこく目標に向かって積極的に挑戦する子供達が活躍する校風、いつも優しく・温かく子供達を見守り続けてくださった地域の皆様のご厚情…。笠岡小学校には誇れるものがたくさんあります。

 150年の間に時代は、明治、大正、昭和、平成、令和と移り変わってきましたが、時代が変わっても、子供達に身に付けさせたい大切なものを見失うことなく、学校教育目標「人間尊重の精神を重んじ、豊かな創造力とたくましい実践力をそなえた心身ともに健全な児童の育成に努める」の具現化を目指して教職員が一丸となり日々の教育活動に取り組んでいく所存です。また、歴史的な節目となる今年度は、研究主題「見方・考え方を働かせ、学び合い、高め合う児童・生徒の育成~子ども一人一人が主語になる1人1台情報端末の活用を通して~」を掲げて研究的に取り組んでおります。「将来の変化を予測することが困難な時代」と言われる現代社会に対応した子供の資質・能力も育むために、今後も保護者・地域の皆様のお力添えをいただきながら、笠岡小学校の教育を充実させてまいります。

 次年度から始まる151年目以降も、笠岡小学校がますます発展し、子供達の笑顔あふれる学校であり続けますよう、尽力してまいりますことをお約束すると共に、卒業生の皆様、お世話になっている皆様のご健康とますますのご発展をお祈りし、ご挨拶といたします。

 

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